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鳥吉英伸 Dr. Hidenobu Toriyoshi, Ph.D, DVM 森のお医者さん。オランウータンは傷に薬草を塗って自分で治療する 【獣医師】 鳥吉英伸 Dr. Hidenobu Toriyoshi, Ph.D, DVM
鳥吉英伸 Dr. Hidenobu Toriyoshi, Ph.D, DVM 森のお医者さん。オランウータンは傷に薬草を塗って自分で治療する。 2022年夏、スマトラオランウータンの「ラクス」が抗菌、抗炎症、抗真菌、抗酸化作用のある植物を使って自分の顔の傷を治療する行動が観察されました。この行動は、科学誌「Scientific Reports」に2024年5月2日付で発表され、野生動物が薬効のある植物を意図的に利用して傷を治療する初めての例として注目されています。 ラクスは、アカルクニンの葉を噛んで抽出した液体を傷口に塗り、その後、噛んだ葉を湿布のように傷口に貼り付けました。この方法で数日間治療を続け、傷はわずか数日で回復し始め、1か月ほどでほとんど目立たなくなりました。 ラウマー氏は、ラクスがこの植物の薬効を知った経緯について、偶然の発見や母親からの学習、または他のオランウータンの行動を観察して学んだ可能性を指摘しています。類人猿は子供時代が長く、その間に多くを学ぶ機会があります。 過去の観察では、野生の霊長類が薬効のある植物を使用している例は他にもあります。例えば、1960年代にジェーン・グドール氏がチンパンジーのフンから薬効のある植物の葉を発見し、その後も他の群れで類似の行動が観察されています。しかし、使用された植物の具体的な特定はされていませんでした。ラクスの行動が特に注目されるのは、使用した植物の薬効成分がよく知られている点にあります。 この発見は、自己治療行動が人類の進化に深く根差している可能性を示唆していますが、観察が1度きりであるため、さらなる研究が必要です。 In the summer of 2022, a Sumatran orangutan named "Laks" was observed treating a wound on its face using a plant known for its antibacterial, anti-inflammatory, antifungal, and antioxidant properties. This behavior was reported in the scientific journal "Scientific Reports...